酒を呑んで寒くなる?・・・それは危ない!

公開日: : 最終更新日:2017/01/15 飲み物

【読了時間:約 4 分

酒、歌、女・・・これは、イタリア人男性の好きなことらしい。まあ、歌と女は置いておいて、酒は多くの大人たちにとって、至福のひと時をもたらしてくれる。

私自身はさほど好きではないので付き合い程度で呑むくらいだが、友人たちは皆頻繁に酒を呑むようだ。

しかし、少し疑問が湧いた。

友人も私も、酒を呑んだときには体がポカポカになるのに、またある人は「寒くなる」と言ったのだ。これはいったいどういうことだろう。

酒の種類や強さによるのだろうか。だが、たとえアルコールの度数が同じくらいでも、暖かくなる派と寒くなる派で分かれることがある。

なぜ、真逆のことが起きているのだろうか。

よく考えてみたら、量とか、その人の体質によるところが大きいことに気が付いた。

もったいぶらずに単刀直入に言うと、寒いというのは「悪寒」のことで、酒に酔って体が弱ってしまった状態なのだ。

だが、酒には血行促進の効果があるため、そちらを先に説明してから悪寒についてお話ししよう。

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酒の血行促進効果について

酒を呑んだことがある方はご存知かと思うが、ポカポカしてきてポワ~ンとして顔が赤くなってくると思う。

このポカポカこそ、血行が促進されている何よりの証拠だ。

愛媛大学医学部の奥田拓道教授の研究チームの研究結果によると、アルコールが体内で酸化したアセトアルデヒドに血管を膨張させる作用があり、血行を良くしてくれるとのこと。

これには驚く方も多いだろう。なぜなら、アセトアルデヒドには毒性があり、これが二日酔いの原因とされてきたからだ。

アセトアルデヒドには意外な側面があったというわけだ。

(また、奥田教授の話では、日本酒に多いとされるアデノシンという成分にも血行促進パワーがあるらしい。)

以上より、酒を呑んだ後は誰しも血行が促進され、これにより免疫機能や代謝機能が向上することがひとつ考えられる。「最近、血の巡りが悪いかもなあ」と思ったとき、気休め程度に酒を呑んでみるのも悪くないだろう。

私が大学院に通っていたときにイタリア人の先生から聞いたが、イタリアでは酒は健康のための飲み物であるらしい。

イタリアでよく飲まれるというワインにはポリフェノールも多く入っているが、これには抗酸化作用があり、動脈硬化などを防いでくれる。

日本でも古くから酒は体に良いと言われている。

だが、馬鹿呑みする輩もいるので、悪いイメージが強すぎるというのが正直なところだ。

酒を必要以上に呑むと悪寒が生じる

アルコールが姿を変えたアセトアルデヒドは血管を膨張させ、血行を促進させると上では述べた。

しかし、一気に大量のアルコールを摂取すると、血中のアルコール濃度が急上昇し、血管が収縮してしまう。そうなれば、血行不良に陥り、また同時に脱水症状にも陥ってしまう。

これこそが急性アルコール中毒であり、最悪の場合は死に至る。そうか、酒を呑んで寒くなった人はアルコールの摂取量が多かったということが言えるのか。

これで、酒を呑むと寒くなるといったメカニズムをお分かりいただけたかと思う。

ただ、酒が身体に及ぼす影響というのは、いまだにはっきりとした論がまとまっていないらしい。

体が寒く感じるのも、上記のようにおおよその推測は可能だが、脱水症状や神経の麻痺、そしてその他の悪影響などが複雑に絡み合うことで悪寒を感じたり、はたまた二日酔いに陥ったりするというのが現時点で言えることのようだ。

ズバッと答えを決められないのが癪に障るが、私のせいではないのでお許しを。

なお、ネット上では色々な人が酒についての論をまとめている。私はあらゆるサイトに目を通してみたが、結局のところ、場所場所で言っていることが違っていたり、説得力のない意見も多く見られた。

私のこの記事もその仲間だと思う。

酒の呑み方について

酒を呑むときは、やはり悪寒を感じない程度に呑んでみたいものだ。アルコールの度数にもよるので一概には言えないが、一口ずつゆっくりと味わうのが良いだろう。

ビールだと一気飲みすることも多いと思うが、私はあれには反対する。

ビール好きにとっては「そんな幼稚なことを言わないでくれ」といった意見かもしれないが、幼稚なのは私ではなくそちら側であることを肝に銘じたほうが良いと思う。

アルコールに強い方ならまだしも、弱い方ならなおさらだ。

また、酒をゆっくり呑んでいても、ポカポカになってきたら呑むのをやめたほうが良いだろう。体内のメカニズムは正直分からないところがあるが、私の経験では、ポカポカしてポ~っとしてきたときにやめておくのが無難のように思われる。

酒でストレス解消はできない

酒でストレスを解消しようとしている人が、意外にも多いように思う。

たしかに、呑んでいる最中はリラックスでき、血行も良くなって気持ちが良いだろう。

ところが、少量であればよいが、必要以上に呑むと痛い目を見ることになる。

アルコールには脳や神経を麻痺させる作用があるとされており、酒を大量に呑むと、嫌なことも全部忘れることができる。

しかしそれは束の間で、その後は悪寒、二日酔い、最悪の場合は死が待ち受けている。回復しても、根本的にストレス解消になっていないため、ストレスを再び感じるようになる。いや、罪悪感や虚無感にさいなまれ、さらなるストレスを感じたりもするだろう。

さらに、アルコールには依存性がある。

以上より、よほど計算して呑まないことには、酒は危険物だと思われる。呑む際には1杯なら1杯と決め、また体調が悪いときには飲酒を控えることが重要だ。

血行促進目的で呑むのも悪くはないが、それが目的なら生姜ドリンクを飲んだほうが断然良いだろう。

酒こそ命と考えている人は少なくないと思うが、いい加減目覚めたほうが良いと思うのは、私だけだろうか。

まとめ

色々厳しいことを書いてしまったが、適量を知り、自制しながら呑むのであれば問題は無いと思う。

だが、酒に限ってハメを外す人は非常に多い。

食事会に誘われたときも、競争心を露にしながら次々に酒を注文している人ばかりだ。これは、私の周りだけに起こっていることではないと思う。

中には車で来ているのに酒を呑み、まだアルコールが完全に抜けてないはずなのに「意識がはっきりしているから大丈夫」と言ってそのまま運転して帰って行った人もいる。

私は「何かあっても自業自得だ」と思って見送ったが、性格が悪すぎただろうか。

 
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