唐辛子で代謝は良くなるのか?健康に対するひとつの真実

公開日: : 最終更新日:2014/08/30 食べ物

【読了時間:約 4 分

寒い時期に唐辛子の入ったものを食べたりすると、体の奥のほうから温かくなる。

いや、ときには汗がダラダラと流れ、暑さすら感じるだろう。夏場の唐辛子はとりわけ刺激的だ。

そんなものだから、唐辛子を食べると血行が良くなって代謝が良くなるのではないかと考える。

ところが、「唐辛子は体を冷やす」といった話を聞いたことはあるだろうか。

今回はその真実に迫り、代謝が良くなるのか否かという点をはじめとして、健康に対するひとつの真実を突き止めようと思う。

唐辛子の成分と作用

唐辛子は辛い。そしてその辛い原因はカプサイシンという成分にある。

カプサイシンを摂取すると、触れたところが刺激され痛みが走るが、要はこの痛みこそが辛味である。

無論、腹に入っても同じことが言えるため、胃腸に刺激を与えることは言うまでもないだろう。

そのため、胃腸が弱い人が摂取するのは好ましくない。

ただ、実際に取り込んでみても、痛みのはずが痛みとして感じる人は少ない。

もちろん食べ過ぎれば腹痛を引き起こすが、味を引き立てるために入っている程度の量では、腹痛が起きるというよりも温かさを感じる。

だが現実として胃腸に負担がかかっていることは間違いない。

では、カプサイシンには良い作用がないのだろうか。

カプサイシンは健康に良いとされていて、現に汗もかくしポカポカになる。だから代謝を良くするといった話も多く聞かれる。

エネルギーを活性化させ、体脂肪の燃焼を促すとも言われている。

ポカポカ効果の真偽

悪いことは言わない。落ち着いて読んでいただきたい。

唐辛子を食べてポカポカし、代謝が良くなるような気がするのであるが、実際のところ、国立健康・栄養研究所の研究によると、カプサイシンにはそれらを裏付ける有効なデータが無いとのことだ。

つまり、唐辛子を食べたときの感覚があまりにも独特だから、きっと多くの人が思い込みで「代謝が良くなる」「体脂肪が燃えるからダイエットに良い」と判断しているに過ぎないのかもしれない。

ネット上で調べても、唐辛子に関するありとあらゆる情報がわんさかと出てくるが、もしかしたらガセネタなのかもしれない。

いや、研究家でもその論を主張している人はいるだろうが、私たち素人にとってはよく分からない。

ただ、くどいようだが実際に温かさを感じるのは確かだし、冷え性が治ったという事例もある。

それを鑑みれば、体温上昇や血行促進の作用があると見て良い。

一方、冒頭にも書いたが「唐辛子は体を冷やす」といった話も少なくなく、実際にそれを感じる人もいるようだ。

でもそれは、唐辛子本来の作用ではないと私は考える。

唐辛子が体を冷やすという二次的影響

唐辛子を食べれば汗をたくさんかく。

汗というのは、火照った体を冷やすために出てくるものだ。

よく言われるのは、「汗をかいたらしっかり拭き取りましょう」ということ。誰しも聞いたことがあるのではないだろうか。

汗でビショビショになったシャツを着たままだと、体は冷え、そのまま冷房の効いた部屋に入れば風邪を引くだろう。

つまりこういうことなのだ。

唐辛子自体が体を冷やすわけではなくて、汗こそが体を冷やしたということ。「唐辛子が体を冷やす」というのは、その二次的影響のことを表現しているにすぎないというわけだ。

ところが、唐辛子にはカリウムという成分が豊富に入っており、これが体温を下げる性質を持っていることを考慮に入れないわけにはいかない。

カリウム VS カプサイシン 

カプサイシンには、先ほど取り上げたように代謝を良くするような根拠はない。

ただ、データは無くても体は正直だ。唐辛子を食べると体は温まって血行が良くなる。これは私が断言する。

そこで、体を冷やすとされているカリウムと比較してみよう。

矛盾が生じないか。

私は今「体は温まって血行が良くなる」と断言したばかりだが、カリウムが体を冷やすのであれば、その感じ方は嘘になる。

・・・が、先に答えを言おう。

どちらも正しいのだ。

下半身が涼しくなり上半身が温まる・・・という部位的な話ではなくて、注目すべきは時間差だ。

食べた瞬間、確かにすぐに温かくなり、良い汗をかく。

しかし、しばらくすると体全体に涼しさを感じる。

・・・おや、あなたはそうは感じないだろうか。一度改めて唐辛子料理を食べてみよう。きっとそう感じるはずだから。

要点だけ言うと、カプサイシンは一時的な作用をもたらすがすぐに鎮まり、カリウムの効果が遅れて現れるというわけだ。

以上、素人なりに考えてみた結果であるゆえ拙い内容で申し訳なく思うが、唐辛子には体を冷やす作用があることがお分かりいただけていれば幸いだ。

健康に対するひとつの真実

では最後に、唐辛子の健康に対するひとつの真実を考えてみたい。

健康に良いのか良くないのか、はたまた悪いのか。

上に書いた内容を考慮して結論づけてみたところ、以下のようになった。

唐辛子は、健康に良くないことはない。

・・・インパクトに欠ける答えで申し訳ないが、お許しいただけるだろうか。

つまり、唐辛子が健康に良いとされているのは大袈裟な話ということであり、唐辛子が健康に悪いというのも行き過ぎた結論だということだ。

以前、「カレーを食べれば元気になれる!」の中でカイエンペッパー(唐辛子)について触れたが、そこでも血行促進の効果を述べた。

ただ、胃腸に刺激が強いということ、そして今回一時的な効果しかないのではないかという考えに至ったことで、完全に「健康に良い」というのは言い過ぎである気がするのだ。

だからといって特に敬遠するほどのものではないため、ご安心いただきたくは思う。

まとめ

唐辛子で血行促進を一時的に叶えることはできるが、常に血行を良くしておきたいのなら、あらゆる方面から対策を打っていったほうが建設的だ。

唐辛子は、料理を美味しく味わったり、また一時的にポカポカになりたいときに進んで摂取してみよう。

ただ、食べすぎは胃腸への負担となるため、ほどほどに。

間違っても唐辛子で大食い・早食い競争なんぞしないようにしよう。

 
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